くじらグループ代表
医療法人 青峰会 理事長
上村 神一郎
「超少子高齢化社会のなかで、子どもに未来があり、高齢者も必要なサービスを受けられる。そんな環境を、医療という枠にとらわれず、地域と連携して創っていく」これが、今のくじらグループの理念です。
私たちくじらグループは、昭和34年に当時無医村だった八幡浜市双岩地区に開業した「上村医院」からスタートし、平成31年に60周年を迎えます。
これまでの60年間、常識や慣例にとらわれることなく、真に必要とされる医療をただひたすら追求することを理念とし、様々な取り組みを行ってまいりました。例えば、病院のダウンサイジングや、閉鎖病棟の開放化、『精神科治療を、強制ではない入院で行う一般病院』の開業、西日本初のリハビリテーション病院の開業など。どの取り組みも苦難の連続でしたが、今では全国的に見ても高い評価を受けていると自負しております。
これまでを振り返ると、『人や環境からチャンスを与えられたから今がある』とつくづく感じ、感謝の念に堪えません。一方で、医療だけでは解決できない問題が沢山あるという、新たな課題が浮き彫りになりました。
数十年間、医療を追求し続けたからこそ、病むということの本質的な意味を本当に理解できた気がします。病むということは、周囲の環境や広くは社会に起因しており、ただ病気を治すだけでは根本を解決できていないことに気づいたのです。特にこれからの社会は、不安ばかりで人生そのものが病む環境と言えるような、生きていくこと自体が大変な時代になっていくでしょう。
このことに気づき、改めてグループのあり方を考えた時、『医療の枠にとらわれず、私たちができることを見いだし実行する』ことで、『今より少しでもみんなが生きやすい環境を創りたい』というミッションに至りました。それが、今くじらグループができることなのではないかと。
では、具体的になにができるのか。この考えのもと、周りを見渡したとき、課題が数多見えてきました。例えば、雇用の問題、介護の問題、子どもや高齢者の孤食の問題などなど。やはり、少子高齢化社会ならではと言えるでしょう。
60年にわたって地域に根ざし医療福祉に従事してきた私たちには、幸運なことにこれらの課題を解決するプラットフォームが、既に備わっています。後はやるだけです。
具体的には、子ども食堂、放課後デイサービス、地域の人が集える新しい通所介護施設、障害者雇用、外国人採用、院内副業などに着手しています。医療の枠にとらわれず、『生きやすい環境を創りたい』というミッションのもと、全力で取り組みたいと思っています。
これからの未来をつくる子どもたちのため、今まで支えてくれた地域の方のために、「医療・予防医療」「在宅サービス」「就労支援」「地域・社会貢献」というくじらグループの持つ価値を通じて、幸せな未来をつかむチャンスがあり、だれもが安心して暮らせる街、そんな環境をくじらグループは創っていきたいと思っています。
これからも、くじらグループへのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
名称 | くじらグループ |
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代表者 | 理事長 上村神一郎 |
本部事務局 |
〒796-8010 愛媛県八幡浜市五反田1-106 くじらグループ本部ビル7F TEL 0894-22-5750/FAX 0894-22-5710 |
設立 | 昭和34年1月 |
施設数 |
病院: 2 クリニック: 1 訪問介護ステーション: 1 有料老人ホーム: 2 特別養護老人ホーム: 2 グループホーム: 6 居宅介護支援事業所: 1 障害者支援施設: 4 その他: 1 |